手が伸びた!?陽岱鋼背走スーパーキャッチ

[ 2012年4月15日 06:00 ]

<日・楽>2回楽天1死、牧田の中飛を好捕する日本ハム・陽岱鋼

パ・リーグ 日本ハム2-1楽天

(4月14日 札幌D)
 その瞬間、日本ハム・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)の左手はグンと伸びたように見えた。2回1死から左中間への牧田の大飛球。中堅・陽岱鋼が背走してもぎとった。

 「あれ?グラブに入ったの?って自分でもびっくりした。最初は結構飛んでるなって。捕れないと思っていたから」

 抜けていれば長打確実の打球。調子に乗りきれなかった先発・武田勝を救うスーパープレーを笑顔で振り返った。守備だけではない。3、5回の打席は内野安打。5回は一塁走者でバスターエンドランのサインに金子誠が空振りも二盗成功。悪送球の間に三塁も陥れた。その金子誠の浅い中飛で迷いなくタッチアップ。足でチームを救った。

 「さすがに追いつかないだろと思ったけど、手が怪物くんみたいに伸びたね。ああいうプレーは気持ちが乗っていける」と話した栗山監督は、就任と同時に陽岱鋼の広い守備範囲、糸井の強肩をそれぞれ生かすためにコンバートを敢行。「ダイカンのあの守備はゴールデングラブ賞を獲れる」と言い続けてきた。足の速さだけではない。「牧田さんは引っ張りが多い。右打者だしそういう打球の予想はしていた」と陽岱鋼。あらかじめ守備位置を左中間寄りにするなど、状況に応じたプレーができるようになるなど成長は著しい。

 開幕2戦目の3月31日、西武戦(札幌ドーム)でも9回に浅村の大飛球を背走して好捕。その裏のサヨナラ勝ちへとつなげた。「審判がアウトと言うまで諦めないのはいつものこと。何でも全力でやらないと」。7年目の陽岱鋼のひたむきなプレーで、チームは連敗を2でストップ。首位ソフトバンクに1・5差に詰め寄った。

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2012年4月15日のニュース