竜発奮打 ブランコ「みんな寂しそうだった」

[ 2011年9月23日 06:00 ]

<中・ヤ>6回、勝ち越し適時二塁打を放つ谷繁

セ・リーグ 中日3-2ヤクルト

(9月22日 ナゴヤD)
 指揮官の突然の退任発表。6回にチーム初安打となる反撃の適時打を放った中日・ブランコは「自分は信じられなかった。試合中もみんな寂しそうだった」と振り返った。それでも、「オレ流」に率いられた大人のチーム。勝負どころで集中力を見せつけ、鮮やかな逆転勝ちで首位・ヤクルトとの4連戦の初戦を制した。

 「適度に球が荒れて難しかった」と谷繁が話すように、5回まで館山の前に無安打。一気に攻略したのは6回だった。先頭の荒木がストレートの四球で出塁。井端の送りバントで1死二塁の後、森野が二飛に倒れて反撃の勢いがしぼみかけたが、ブランコが意地を見せた。館山の沈む球をすくい、左前適時打で同点に。さらに谷繁の二塁打、堂上剛の左前打と3者連続適時打で、館山をKOした。

 ヤクルトの11本の半分に満たない5安打で競り勝った。落合中日らしい野球で、貯金を今季最多の8とし、ヤクルトとのゲーム差は3・5に縮まった。ブランコが「監督がいい思い出をつくれるように優勝したい」といえば、井端も「僕らは勝つしかない」。球団史上初、悲願のリーグ連覇に向けて、歩みを止めるわけにはいかない。

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2011年9月23日のニュース