星野監督、マー君にダル超え指令　タイトル争い負けるな

練習前のベンチで、田中（左）は岩隈と楽しそうに話す

　楽天・星野監督が田中に「ダル超え」指令を出した。リーグトップの防御率１・４１を誇る右腕は、勝ち星でもトップのダルビッシュに１勝差の１５勝をマーク。奪三振数、勝率など投手の主要部門で球界最高投手とタイトルを争っている。

　チームは残り２０試合。個人タイトルにも注目が集まるが、指揮官は「手の届くところにいるのだから協力はしたいと思っている。個人タイトルは一生残るものだから」と後方支援を約束した。

　シーズン中は個人成績に関心を示さない田中も、終盤とあって自身初タイトルにも意欲を見せる。Ｋスタ宮城で行われた全体練習に参加し「タイトルを意識しないと言えばうそになります。シーズン始めの頃とは違いますから。チームが勝つことが一番なのは変わりませんが、狙える位置にいるので獲りたい気持ちはもちろんあります」と語った。田中の登板は２４日ソフトバンク戦（Ｋスタ宮城）を含めて５試合前後とみられる。ダルビッシュ相手に競り勝ってのタイトル獲得だからこそ価値がある。その先に今季の目標に掲げた沢村賞も見えてくる。