思い描いたらその通りに　荒木「井端さんのあの技術　さすがです」

セ・リーグ 中日６―２ヤクルト

（9月23日 ナゴヤＤ）
　中日が誇る１、２番コンビ“アライバ”が決めた。

　同点に追いつかれ重苦しい雰囲気の８回。２死から荒木が二塁打で出塁した。実に２回に大島の内野安打が出て以来、６イニングぶりのヒットだった。

　「俺が二塁打でも打って、井端さんが還してくれたら」。そんなことを思いながら打席に入ったという荒木。願いが現実となった。

　井端の一打はセンターの右へ詰まりながらも落ちた。「正面じゃなく、ちょっと横へ打つ井端さんのあの技術。さすがです」と感心した荒木がヘッドスライディングで生還。これで勢いに乗った打線は、敬遠をはさんで５連打。ヤクルトの息の根を止めた。

　落合監督退任発表でチーム内外が騒がしい。それでも「僕たちはしっかりと野球やるだけ」と荒木は優等生の回答。だが、最後は最高の結果で終わりたいと誰もが思っているのは間違いない。これで首位ヤクルトに２・５差。リーグ２連覇が視界に入ってきた。