3年ぶり30セーブ達成!球児、500試合登板飾る

[ 2011年8月29日 06:00 ]

<神・ヤ>9回2死、藤川が畠山を投ゴロに仕留めゲームセット

セ・リーグ 阪神1-0ヤクルト

(8月28日 甲子園)
 1―0の完封リレー。阪神・藤川が完璧に締めくくった。史上87人目、球団では5人目となる500試合登板となった9回のマウンド。圧巻の13球で3者凡退に抑え、3年ぶりの30セーブをマークだ。首位・ヤクルトに3・5ゲーム差。混セの中心に阪神がいる。最後を締める守護神がいる。

 「年寄りみたいだけど、阪神の中で達成できたことは貴重だし、うれしい。打たれたことも数多くあったけどね。厳しいメディアに勝ちたい、負けたくないとも思った」

 先頭の青木は2ボール2ストライクから140キロのフォークで空振り三振。その後も140キロ台のフォークを連発した。続く武内を三邪飛に仕留めると、畠山の初球には今季最速タイ154キロをマーク。最後はフォークで投ゴロに打ち取った。

 「おばあちゃんとお母さんが来ていたから。一番いい展開で投げられて良かった」。家族と母、祖母を甲子園に招待。猛虎の守護神として確固たる地位を築き上げてからは初めてだった。「(自分が)若い時は見に来たことはあったかもしれないけど。500試合より、2人の前で投げられたのは良かった」。息子、そして孫として。最高の形で「感謝」の気持ちを表現できたことが何よりうれしかった。

 高い目標。それは尊敬する岩瀬(中日)を超えることだ。「500試合投げたときの防御率は気になっていた。無事1点台で来られた」。岩瀬の500試合登板時の防御率1・89を上回る1・81という驚異の数字を叩き出した守護神。誇れるものがまた一つできた。ヤクルトに連勝し、13日ぶりに貯金1。逆転優勝へ、絶対的守護神の存在は頼もしい限りだ。

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2011年8月29日のニュース