野村監督、木村拓也氏命日に誓う“開幕ダッシュ”

[ 2011年4月8日 06:00 ]

<広・横>3回裏(広)1死、三塁、広瀬の左犠飛で三塁走者・梵ホームイン(捕手・武山) 

練習試合 広島6―3横浜

(4月7日 マツダ)
 大切な元赤ヘル戦士への思いは消えない。広島は7日、横浜との合同練習に快勝。野村監督は、くも膜下出血で亡くなった元巨人1軍内野守備走塁コーチの木村拓也氏(享年37)の一周忌となったこの日、開幕ダッシュを強く誓った。

 かつて同僚でもあった野村監督は、ひたむきに野球に取り組んだ木村氏の思いを力に変える決意を示した。

 「タクのことは忘れることができません。彼の野球スタイル、ガッツあふれるプレーといった精神も持ってシーズンに入ります。彼の遺志を継いでいきます」

 開幕に向け最後の合同練習となった試合は、広島らしい機動力を見せた。3回に先頭の梵が右前打で出塁。二盗を決め無死二塁とすると、東出が二塁へ進塁打。1死三塁から広瀬がきっちり左犠飛を放ち得点した。12日の開幕戦からは阪神、巨人との6連戦。選手会長の石原が「きょうは拓也さんの命日でもあったし、良いスタートを切りたい」と話したように、チームは、先輩の一周忌を起点に新シーズンに臨むモチベーションを整えた。

 昨季は中日との開幕戦に勝ってから7連敗とつまずいた。指揮官は「去年の逆ができるようにしたい」と連勝発進をもくろむ。今季のスローガンの逆襲に挑む広島を、天国の木村氏も見守ってくれるはずだ。

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2011年4月8日のニュース