松井2点二塁打も喜べない…微妙判定に3三振

[ 2011年4月8日 06:00 ]

ブルージェイズ戦の6回、見逃し三振に倒れたアスレチックス・松井。捕手アレンシビア

ア・リーグ アスレチックス3―5ブルージェイズ

(4月6日 トロント)
 判定に泣かされ続けた一日だった。アスレチックスの松井が「甘い球。しっかり打てた」と4回に一度は逆転となる2点二塁打を放ったが、ランス・バークスデール球審の微妙な判定の前にメジャー16度目の1試合3三振を喫した。

 「仕方ない。低いって言ったんですけど…。(あの低さで)ストライクを取る審判もいれば、取らない審判もいる」

 試合後も釈然としない表情は変わらなかった。無理もない。3打席対戦した相手先発は、通算8打数4安打の相性を誇る右腕リッチ。2打席連続で初球から振るなど、いいイメージを持って打席に臨めていた。しかし2回に際どい外角低めのスライダーで見逃し三振に倒れると、6回1死からは自信満々に悠然と見送った再び外角低めのスライダーで見逃し三振に。温厚な松井が珍しくベンチへ引き揚げる際に球審に近づき「低い」と不満をあらわにした。

 この2度の見逃し三振で、9回は広いストライクゾーンを意識しすぎて、ボール気味の外角球に仕方なくバットを出す形で空振り三振。試合前にはクラブハウスでサッカー欧州CL初の日本人対決(シャルケ―インテル・ミラノ)を見て闘争心をかき立てていたが、チームも逆転負け。後味の悪さに包まれた。

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