温暖キャンプと20度の差…寒さに負けた初回の松坂

[ 2011年4月8日 10:00 ]

<インディアンス・レッドソックス>1回、1死、一塁、秋信守(左)に2ランを浴びる松坂

ア・リーグ レッドソックス4―8インディアンス

(4月6日 クリーブランド)
 【長谷川滋利 MLBズーム】松坂は言い訳しなかったが、初回は明らかに寒さが影響していたと思う。約1カ月半、温暖なフロリダでキャンプを送っており、気温差は約20度。私も経験があるが、シーズン最初の登板でいきなり寒い場所で投げると、指先の感覚をつかむまでに時間がかかる。

 それでも3回以降の内容は悪くはなかった。直球も球速以上に球威があり、打者が差し込まれる場面も多かった。握りを変えたというチェンジアップも変化が大きく、左打者には効果的だった。ただ、左打者に対し、カウント球として多投していたスライダーはどうか。球速を少し落としカーブに近い球だったが、打者には内に入ってくる軌道だけにコースを間違えると、一発長打を食らう危険性が高い。左打者には直球と外のチェンジアップというシンプルな組み立てでいい。

 この試合は甘い球もあったが、クリーブランドのような寒い場所では春先は打球が飛ばないので、救われた部分もある。ただ5月を過ぎれば、気温も上がり、打者も振れてくる。そこまでに右打者、左打者のそれぞれの投球パターンをある程度確立する必要がある。

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2011年4月8日のニュース