われわれも必死で戦う!星野監督 被災地へ熱いメッセージ

[ 2011年4月8日 12:22 ]

宮城県山元町の役場で被災状況の説明を受ける楽天の星野監督

 楽天の星野仙一監督、嶋基宏選手会長らの選手が8日、東日本大震災で被害を受けた宮城県内の避難所などを4班に分かれて訪れ、田淵幸一ヘッド兼打撃コーチらとともに山元町へ向かった同監督は「いろんな言葉を掛けるより、われわれが勝ち進んでいくことが大事だと思う」と神妙な表情で話した。

 星野監督は津波を受けた被災地を回り、避難所の山下中を慰問してサインボールなどを手渡した。「実際に被災地を見て、地獄だな、という思いに駆られた。皆さんが先の見えない生活が続くと思うと(心境は)言葉では例えられない」という感想も口にした。

 嶋選手会長と田中将大投手らは東松島市に出向き、避難所の大曲小では子どもたちとキャッチボールをして遊ぶなどした。嶋選手会長は「僕の苦労はちっぽけなものだと、あらためて思った。シーズンでは諦めることなく戦っていく」と決意を示した。田中投手のサインをもらった中学1年の三浦智佐樹君は「頑張って野球を続けたい」とうれしそうな表情だった。

 星野監督と一部の選手は村井嘉浩宮城県知事、奥山恵美子仙台市長と面会し、寄せ書きを贈った。楽天は9日から千葉市内で練習を再開し、12日の公式戦開幕に備える。

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