スタンリッジ不調でも5回1失点!開幕2戦目いける

[ 2011年4月8日 06:00 ]

<オ・神>5回1失点の力投を見せたスタンリッジ

練習試合 阪神0―4オリックス

(4月7日 京セラドーム)
 頼れる背番号55が虎の開幕ダッシュをけん引する!先発した阪神・スタンリッジが5回5安打1失点と上々の内容で開幕前最後の調整登板を締めくくった。タテジマ2年目を迎える助っ人右腕は13日の広島との開幕カード2戦目(甲子園)のマウンドに上がることが決定的となった。

 「どういう状態でもバッターをアウトにするようにしないと。それが投球というものだよ。全体的には良い結果だったと思う」

 悪いなりにも試合をつくる――。先発投手のいわば“鉄則”を体現するマウンドとなった。初回、先頭の坂口に右中間突破の二塁打を浴び、いきなりピンチを迎えたが、ここは1死から後藤をカーブ、T-岡田は直球で主軸2人を連続三振に斬った。しかし、2回以降は直球、カーブをことごとくオリックスの打者にファウルされるなど決め球の制球に苦しんだ。4回1死からはT-岡田に137キロのスライダーを右翼5階席まで運ばれる特大のソロを被弾。5回まで毎回安打を浴び、投球数は80球を要するなど本調子とはいえなかったものの失点はこの1点だけにとどめた。

 「ボールがいっていない中で1点に抑えられた。ちゃんと仕事のできる投手はこういう時でもしっかりまとめるからね」。シーズン中の調子の浮き沈みも想定しつつ、スタンリッジはこの日のマウンドを少し誇らしげに振り返ってさえいた。

 1日にはジョイ夫人(30)と長男のキャッシュ君(2)が来日。精神面で大きなサポートを得て開幕へスタンバイは完了した。

 昨年は開幕後の4月に途中加入しながら11勝を挙げた。実績十分のスタンリッジに首脳陣は開幕2戦目を任せる。開幕投手に内定している左の能見に続いて右のスタンリッジが投げれば、3連戦は左→右→左の順番で相手を幻惑することも可能となる。昨年は広島相手に4試合で3勝負けなし。同じく広島戦2勝負けなしの能見との無敗コンビでスタンリッジが開幕連勝スタートへ導く。

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2011年4月8日のニュース