T―岡田、5階席へ135メートル弾!「今年一番」

[ 2011年4月8日 06:00 ]

<オ・神> 4回1死、右越えソロのT-岡田を迎えるフィガロ(左から4人目)ら

練習試合 オリックス4―0阪神

(4月7日 京セラドーム)
 打った瞬間だった。4回1死からの第2打席。阪神の先発スタンリッジが投じた内角高めに浮いたスライダーに体が反応した。ホームランバッターにとっては絶好球の“獲物”をオリックスの主砲・T―岡田は見逃さなかった。

 「いい打ち方だった。最近(打撃内容が)良くなかったので、少しは気持ちが楽になった。今年一番のスイングができたと思います」

 珍しく自画自賛した一撃は右翼5階席に着弾。推定飛距離135メートルの特大弾だった。実に3月11日の西武戦(姫路)以来18試合68打席ぶりの先制アーチは決勝弾にもなった。

 7回の第3打席は小嶋の外角球を素直に左前へ運んだ。4月1日のロッテ戦(京セラドーム)以来5試合ぶりのマルチ安打も記録。本番へ向けた上々の仕上がりを披露して不安を完全に払しょくしてみせた。

 「本塁打が出たことは良かった。(2安打とも)いいスイングができた。正直、(ここまで)焦りもありました。自分の打撃内容に腹が立つこともあった」

 すでに今季は4番に座ることが決定している。その重責に23歳の若き主砲は重圧を感じていた。それをはねのける一撃に岡田監督は主砲の“開幕ダッシュ”を確信した。

 「あした(8日)は天気が悪いみたいやしな。いい形でシーズンに入れるんちゃうか」

 実戦最終となる、8日の合同練習・阪神戦(甲子園)を前に、主砲は手応え十分の結果を残した。今季は本塁打1本に付き5万円を東日本大震災の被災地に義援金として送ることも決めている。本塁打王を獲得した昨季よりもアーチに注目が集まる背番号55が、好発進へ向け大きな助走をつけた。

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2011年4月8日のニュース