岩隈 「長かった」49日ぶり白星にホッ…

[ 2010年6月20日 06:00 ]

<ロ・楽>切れのいいフォークボールを投じる楽天・岩隈

 【楽天3―0ロッテ】喜びを爆発させることはない。それでも、楽天・岩隈の言葉は苦しみから解放された安心感でいっぱいだった。「長かった。きょうの勝ちは自分にとって本当にうれしかった。勝てないときもあると思いながらも、悔しさもありましたから」。

 7回4安打無失点で、5月1日のオリックス戦(Kスタ宮城)以来の白星となる5勝目。好投しながら運にも見放されていただけに、自身3番目のブランクとなる49日ぶりの白星をかみしめた。
 19日も、敵地・千葉マリンの風を自在に操った。試合開始は風速1メートルだったが、2回以降は左中間から本塁へ最大7メートルの風が吹いていた。「風をうまく利用できた。風が(バックネット裏のスタンドに)跳ね返ってきて、普段よりフォークがよく落ちる。きょうはフォークが良かったですね」。2回に先頭の金泰均に右翼線二塁打を許したが、続く大松を外角低めのフォークで空振り三振。さらに、2死一、二塁でも里崎を真ん中低めのフォークで空振り三振に仕留めた。3回にもフォークで2三振。初回は10球中、わずか1球しか投じなかったフォークを風が強くなった2、3回に多投した。05年から続いている千葉マリンの連勝は9に伸びた。
 「リーグ戦再開の1試合目で、チームに勢いがつく1勝になった。この勝ちをいいリズムにつなげたい」と岩隈。借金3の5位に沈むチームが、エースの勝利で巻き返しへ最高の再スタートを切った。

 ≪嶋 タイムリー2本&強肩で岩隈を援護≫今季2度目の2番・捕手で先発した楽天・嶋が、2本の適時打で岩隈を援護した。1点リードの5回2死一、三塁から成瀬のスライダーを左前打。それまでの2打席でファーストストライクを見逃しており「守りに入って、納得いかない打席があったので」と初球を積極的にスイングした。 7回1死一、三塁では、外角高め直球を右前打。勝負強い打撃で得点圏打率はチームトップの・372に上昇。守っても、二盗を2度刺す活躍でエースを助けた。

続きを表示

2010年6月20日のニュース