6月13戦9発!阿部“バット担いで”本塁打量産

[ 2010年6月20日 19:05 ]

 【巨人5―2中日】巨人の阿部は、変化球に対応できるようタイミングをとっていた。二回1死二塁、追い込まれた後の5球目は読みとは違う直球。しかし、体が自然と反応した。

 「ポイントが近くなったが、しっかり球を押し込むことができた」。力負けせず左中間席に逆転2ランを運んだ。昨季3勝を許した川井に、一回を9球で抑えられていた。左腕を調子づかせる前に、流れを呼び込む一発となった。
 リーグ再開後、最初のカードで3戦連発の4本塁打。6月は13試合で9発を放つ。好調の理由はバットを左肩に担ぐような構えにしたことだ。「ミスショットが多かったので『バットがスムーズに出るところはないかな』と思って考えついた」。感性を大事にする天才肌のひと工夫が、量産につながっている。
 原監督には本来、守りの要である阿部の負担を軽減するために下位を打たせたいとの意向がある。しかし、亀井らの不振により4月中旬から中軸に座り続ける。「いままで調子がいい時にけがをしている。調子のいい、いまだからこそ体を大事にしようと心掛けている」と気を引き締めた。

続きを表示

2010年6月20日のニュース