マリナーズ3連勝 監督は納得 イチローは慎重

[ 2010年4月17日 16:57 ]

 【マリナーズ11―3タイガース】マリナーズが理想的な試合運びで3連勝とした。ワカマツ監督は「1番から9番までチームとしてプレーできた。走塁もバントもうまくできていた」と納得顔だった。

 三回は2死からイチローが安打で出塁し、けん制悪送球に盗塁、四球も絡めて3点を奪った。四回に2点を追加し、五回は打者一巡の猛攻で6点を奪い、とどめを刺した。じっくりボールを見極めて相手先発に球数を投げさせ、ヒット以外での得点を増やす。長距離打者が少ないマリナーズ打線が目指す野球で大勝し、「いい感じで攻めることができた」と監督は満足げに振り返った。
 一方、この日最初と最後にホームを踏んだイチローは慎重なトーンだった。小技を重視した攻撃パターンが確立されてきた実感はあるか、との問いにも「そうだといいですね」としか言わない。
 黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソンのデビュー記念日だった前日は試合がなかったため、全選手が1日遅れでロビンソンの背番号「42」でプレー。イチローは昨年の4月15日に張本勲の3085安打に並んでおり、それ以来の「42」を着けたことにも「あ、そうだったの?」と覚えていないようだった。
 自らの打撃では強い当たりが増えてきた。しかし、イチローに浮かれる気配はない。まだ11試合目。チームも自分も、手ごたえを語るには早過ぎるということか。(共同)

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2010年4月17日のニュース