日本ハム借金10 走られまくって集中できず…

[ 2010年4月17日 06:00 ]

<西・日>3回に3点を失いマウンドを降りるダース

 【日本ハム3-7西武】1点リードの3回。日本ハム先発のダースが課題をさらけ出した。先頭の片岡に左前打を許し、続く原の初球に二盗を決められた。3年連続盗塁王を警戒したバッテリーはウエストして外したにもかかわらず悠々セーフのタイミングだった。

 さらに3球目には三盗も許した。集中力を失った右腕は原に四球。「どうしても自分が、という気持ちがあって…。申し訳ないです」。その後、連打などで3失点し、この回途中に降板した。
 三盗はよほどの確信がなければ走者は走れない。「事前に映像も見ていたけど、実際に(フォームを)見て、そんなに警戒することはないかなと思った」と片岡は言った。1メートル91のダースは足だけでなく手も長い。本来は、そのしなる腕から放たれる球が脅威となるはず。試合後、梨田監督は「いいボールもあった」と認めたが、一方でクイック投球になると、その特長が足かせに変わる。島崎投手コーチも「1番の課題は走者を出してから。あれだけ走られたらね。打者に集中できない」と指摘した。
 2年ぶりの1軍マウンドで2回1/3で4安打3失点KOのダースは2軍落ちが決まった。八木が不調で2軍落ちしており、経験の浅い4年目右腕に大事なカード初戦を託さなければならないのがチームの現状だ。4連敗で借金10。「いっぺんに10返せたらいいけど」と指揮官。前年覇者が借金10を背負うのは05年の西武以来の屈辱となった。

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2010年4月17日のニュース