日本ハム ムードメーカー帰ってきた「5月攻勢だ」

[ 2010年4月17日 11:38 ]

9回無死、三ゴロに倒れる森本

 【日本ハム3―7西武】日本ハムは16日の西武戦で投打とも精彩を欠き、今季2度目の4連敗。首位ロッテとのゲーム差は「10」に広がった。それでも腰痛から出遅れていた森本稀哲外野手(29)が戦列復帰。いきなり結果は残せなかったが、力強い反攻宣言が飛び出した。きょう17日はダルビッシュ有投手(23)が先発予定。明るいキャラで絶対エースをアシストする。

 球界を代表するムードメーカーは決してあきらめなかった。4点を追う9回無死。途中出場の森本が三塁線へ痛烈な打球を放った。西武・阿部の好守に阻まれたが、今度は腰の不安を吹き飛ばし、全力で一塁に駆け込む。気温3度の寒さも無関係の熱いスピリッツを見せた。
 チームは開幕からカード初戦に8連敗。普通なら西武ドームから駐車場までの長い階段に足取りが重くなるはずだ。しかし、ひちょりは時折笑みを浮かべながら「(今季初出場に)興奮しましたよ。チームもこういう状態だったし、出番があると思っていた。5月攻勢をかけますよ!」。決してうつむくことはなかった。
 前年の覇者がまさかの最下位低迷となった要因の一つが、森本の戦線離脱だった。キャンプ序盤に腰痛を発症し、2軍調整を余儀なくされた。1軍復帰へ焦る気持ちを抑えながら地道な調整を続け、10日のイースタン・ロッテ戦(鎌ケ谷)で実戦復帰。結果は3打数無安打ながら、1軍の危機的状況に梨田監督が即決した。指揮官も「あいつの顔を見るとホッとする。“上げるの早かったんじゃないですか”と言われたけどね」と故障者続出の中、数少ない明るい話題に笑みがこぼれた。
 結果は2打数無安打に終わったが、大きな一歩となった。7回、中田の代打として登場すると、左翼の守備にも就き、無難にこなした。「腰の不安はなかった。あとはどうやって管理するか自分の問題。(出場して)やっていることはつかめた」。スタメン復帰、さらに豪語する“5月攻勢”へ。ひちょりワールド全快で沈滞ムードを吹き飛ばす。

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2010年4月17日のニュース