成長うかがわせた村中 強気でも冷静だった

[ 2010年3月28日 19:34 ]

巨人に連勝し、喜ぶヤクルトナイン

 【ヤクルト5-2巨人】ヤクルトの村中は、自分のリズムで小気味よく投げ込んだ。球には切れがあり、制球も安定していた。「きょうは強気で攻められた」。何度も繰り返したその言葉に充実感がにじんだ。

 強打の相手に対して「強気」が「力み」につながらなかったのが好投を生んだ。「強気でも冷静でいられた。リラックスしつつも攻めるという気持ちだった」。しなやかで鋭い腕の振りにするために無駄な力みを排除した。8回2失点でまとめ、自己最多の11奪三振。客観的に自らを直視できたところに成長をうかがわせた。
 昨季5勝18敗1分けと苦しめられた巨人との開幕カード。初戦こそ石川で落としたが、20歳の由規と22歳の村中が強力打線を沈黙させて連勝を飾った。高田監督の「巨人には力のある若い投手がいいと思った」との起用がピタリとはまった。
 東京ドームでの巨人3連戦に勝ち越すのは2004年8月以来。指揮官は「東京ドームは相性が悪く、やられていた。今年は違うぞ、というところを見せられた」と満足げ。若い力の台頭を感じさせる上々のスタートとなった。

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2010年3月28日のニュース