「急造エース」左腕山崎 2試合連続完投!

[ 2010年3月28日 18:26 ]

 【日大三3―1向陽】昨秋から投手に転向した「急造エース」とは思えない快投だった。日大三の左腕山崎が変化球を自在に投げ分け1失点、2試合連続の完投で8強入りを手繰り寄せた。

 「落ちるボールがうまく決まってくれた」と自賛した通り、左打者の外角へのスライダー、右打者へのフォークボールが絶妙だった。直球とのコンビネーションで空を切らせ、最後の打者もフォークボールで空振り三振に。
 2試合で5安打したように、元は打撃の選手。昨夏の甲子園もレギュラーの一塁手だったが、新チームになりコンバートを告げられた。元プロ野球巨人などでプレーした父、章弘さん譲りの185センチ、84キロの体にも恵まれ、才能が一気に開花した。昨年の甲子園を沸かせた花巻東・菊池雄星(現西武)を参考に肩の深部の筋肉を鍛えるなど、研究心も旺盛だ。
 1回戦は打ち勝ち、この日は守り勝った。38年ぶりの準々決勝進出に「ここまで来たら頂点を目指したい」と言い切った。勢いに乗る日大三。決して夢ではない。

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2010年3月28日のニュース