先発では致命傷!山口 スタミナ不足解消できず

[ 2010年3月17日 06:00 ]

<オープン戦 巨・神>5回2死満塁、阪神・新井の打席で、巨人先発・山口が降板

 【巨人6-7阪神】先発では致命傷となるスタミナ不足を解消できなかった。救援から先発に転向した巨人・山口が4回2/3で2失点KO。「5回は乗り越えなくてはいけないイニング。投げきれなくては意味がない」と自らを責めた

  球数を少なくしようと勝負を急いだ序盤に鳥谷、城島に被弾すると60球を超えた5回から制球が定まらない。3連続四球で2死満塁のピンチを招いて降板。直球は130キロ台に落ち「四球が続いて疲れがどっときた感じ。上体で投げてしまった」と厳しい表情だった。
 キャンプ終盤にへんとう炎で離脱し、これまで2度の実戦では3イニングが最長だった。その遅れを取り戻そうと必死だった。14日のジャイアンツ球場でのブルペンでは阪神戦を想定してカウントを設定して72球の投げ込み。佐藤ブルペン捕手が「ストライク!」とコールしても「いや、今のはファウル」と訂正するなど戦闘モードだった。しかし、開幕を10日後に控え、公式戦さながらの阪神戦は勝手が違った。練習にはない緊張感でスタミナが切れると制球難に苦しみ自慢の球威も欠いた。
 グライシンガー、オビスポを欠く厳しい台所事情の中で左腕に結果が出なかったことはチームにとっても大きな誤算だ。香田投手コーチは「ファームの試合もあるし、いろいろと考えてみる」と24日以降のイースタン・リーグで追試の可能性も示唆。そうなると26日からの開幕カードの登板は日程的に厳しくなる。開幕ローテーション入りを問われた原監督も「まだ分からない。競争があるわけだから」と歯切れが悪かった。

 ▼巨人長野(初の東京ドームでのオープン戦で8番・右翼で出場も4打数無安打)打ち損じばかり。残り5試合はセ・リーグのチームと対戦なので、しっかり見たい。

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2010年3月17日のニュース