藤井先発ローテ決めた!多彩な球種で幻惑だ

[ 2010年3月17日 16:50 ]

6回、広島・天谷を三振に仕留め、ガッツポーズの巨人・藤井

 【巨人6-1広島】大崩れの予兆すらなかった。日本ハムから今季、巨人に加入した藤井が6回を2安打1失点。「先発枠に入るために大事な試合だった。震えがくるほどの緊張感の中で投げていた」と振り返るが、多彩な球種を低めに集め、広島の打者を幻惑。先発の座を確実にした。

 早めに相手を追い込み、凡打の山を築いた。唯一のピンチは四回。安打と四球に暴投が絡んだ1死一、三塁から重盗で1点を与えたが、後続の栗原、フィオの中軸を内野ゴロに仕留め、最少失点でしのいだ。「結果を出さないといけなかったが、いい情報ももらえた」と同リーグの相手を観察する余裕もあった。
 今季の巨人は先発投手が誤算続きだ。グライシンガーやオビスポが出遅れ、6人を予定する先発陣がまだ固まらない。そんな中、実績十分の藤井は今や欠かせない存在に。原監督ら首脳陣も、先発の一員としてお墨付きを与えた。
 もちろん藤井もその気だ。「手応えはあったが、走者が出た時のフォームや変化球の精度など、まだ課題もある。1年間通してやっていく意識でやっているから」と公式戦を見据えた。

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2010年3月17日のニュース