恐怖の8番誕生!桜井9年目の開幕戦先発へ大前進

[ 2010年3月17日 18:05 ]

6回、2打席連続本塁打を放ちブラゼル(右端)らに迎えられる阪神・桜井

 【阪神8―7ヤクルト】シュート気味の真っすぐを鋭く振り抜いた。ぐんぐん伸びる打球が左翼席に消えた。6回。8番に座る阪神の桜井が2打席連続本塁打を放った。「タイミングが合ってきているので、この調子で」と順調な仕上がりを自覚している。

 長く期待されながらくすぶり続けた。赤星の抜けた今季は右翼手としてプロ9年目で初めての開幕戦での先発が予想される。昨季は規定打席に届かなかったものの、打率3割をマーク。いつまでも若手有望株の座に甘んじていられないのは誰よりも理解している。「しっかり1年間を通して出られるように頑張りたい」と言葉に力を込める。
 7番のブラゼルとともに下位に長距離打者が控えるのは他球団には脅威に違いない。真弓監督は「相手には嫌でしょうね」と自らが組んだ打順に自信を示す。桜井は「前にブラゼル、城島さんと、いい打者がいるので得点圏の打席が増える。そこでしっかりかえせるように」と責任感を口にした。飛躍を期す26歳は、阪神浮上の鍵を握る1人である。

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2010年3月17日のニュース