トーリ監督 試合中ベンチから松井秀呼ぶ

[ 2010年3月17日 06:00 ]

<エンゼルス・ドジャース>4回 1死 二塁 左飛に倒れるエンゼルス・松井(右端はトーリ監督)

 【エンゼルス0-4ドジャース】エンゼルス・松井が、ドジャース戦に4番・DHで出場。ヤンキース時代の恩師であるド軍のトーリ監督とグラウンドでは3年ぶりの対面を果たした。

 「マツ!」。2回の先頭打者として打席に入る際、相手ベンチから聞き慣れた声が。視線を向けると「彼が監督だったからヤンキースでやってこられた」と敬愛するトーリ監督の姿があった。松井はヘルメットのひさしに手をやり笑顔で会釈した。この日の指揮官は自軍キャンプ地でぎりぎりまで若手の練習を視察していたため、オープン戦の球場に到着したのは1回裏。ツーショットは実現しなかったが、実は2人は5日前にアリゾナ州内のイタリアンレストランで偶然の再会を果たしており「マツ!」の一声で十分だった。

 リーグは違うが同じ西地区に所属したことで、今季はシーズンでも初の師弟対決が実現する。松井が「不思議な感じ。対戦相手として会うのは楽しみ」と言えば、トーリ監督は「彼のプレーを見るのは好きだが、敵に回すのはうれしくない。彼が本当のプロで、重圧の中でどれだけいいプレーをするかを知っているからね。今年はレギュラーとしては厳しくても守備にも就けるはずだ」と話した。

 もっとも、この日の松井は3打数無安打。帰りの駐車場では、バックで発進しようとしたモレノ・オーナーの愛車に気付かず、左足が接触しそうになるハプニングにも見舞われたが、そろそろバットで“大当たり”が欲しいところだ。

 ≪大塚氏 メジャーでの再戦に意欲≫元レンジャーズの大塚晶則氏(38)が、この日のエンゼルス―ドジャース戦を家族とともにスタンド観戦。試合前には松井と対面して激励した。08、09年と所属球団がなかった大塚は1月下旬に自身3度目となる右ひじの手術を受け、現在もリハビリ中。「来年の復帰を目指して頑張ります」と現役続行への強い意欲をあらためて示し、松井も「次はグラウンドで会いたいですね」とメジャーでの再戦を楽しみにしていた。

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2010年3月17日のニュース