「右翼・松井」ギャンブル性高いけど魅力

[ 2009年11月1日 06:00 ]

右翼の守備練習を行うヤンキースの松井秀喜

 ヤンキースの松井秀喜外野手(35)は30日(日本時間31日)、フィリーズの本拠地であるシチズンズバンク・パークで、DH制のない第3~5戦(同1~3日)に備えて右翼で3日ぶりの守備練習に取り組んだ。正面からのノックだけでなく、実戦を想定して右翼のクッションボールの処理を何度も繰り返した。「全く不安がないと言えばうそになる。でも動ける範囲の打球にはある程度対応できると思います」と昨年6月15日以来、実に1年4カ月ぶりとなる守備復帰に前向きな姿勢を見せた。

 第2戦で決勝弾を放つなど、ワールドシリーズに入って6打数3安打。それだけにジラルディ監督は「松井の打撃を欠きたくない。守れるか動きを見続けたい」と発言。正右翼手のスウィシャーが今ポストシーズンは打率・114、12三振と極度の不振に陥っている背景もあり、30日付のニューヨーク各紙もそろって松井を右翼で先発させるべきと論じた。現時点で第3戦はベンチスタートが濃厚だが、黒星が先行した場合の第4戦以降では“超攻撃型布陣”として代打からの守備、または先発出場の可能性も急浮上している。
 もっとも、松井にとってシチズンズバンク・パークは初めてプレーする球場、さらに本職の左翼ではなく右翼となると途中出場を含めてもメジャー7年間で7試合の出場経験しかなく、“ハイリスク・ハイリターン”のギャンブル起用となる。

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2009年11月1日のニュース