ハム９回クルーン攻めるも決定打ナシダ…

＜日・巨＞９回２死三塁、１点差につめよるタイムリー二塁打を放ち、吠える高橋信二

　【日本ハム３―４巨人】日本ハムは９回１点差としてなお２死二塁。ここで打席は楽天とのＣＳ第２ステージ初戦で逆転サヨナラ満塁弾を放ったスレッジ。“夢よ再び”の場面だったが、スレッジはフルカウントから四球。一、二塁となり、長打が出ればサヨナラの場面だったが、小谷野が見逃しの三振に倒れた。

　梨田監督は「勝てなかったが、最後まで粘れた。負ければ意味がないけど、楽しめたよ」と９回にようやく“線”となった攻撃を評価したが、その一方で「（序盤の好機で）２点目、３点目を取れなかったのが残念。つながりを欠いた」と振り返った。１２安打放ちながら１２残塁。今季、両リーグ最多得点を誇る打線は、大一番で本来のつなぐ野球を発揮できなかった。
　８回まで１０安打で２点とフラストレーションのたまる展開に加え、送りバントなど小技も決まらない。それでも９回先頭でセーフティーバントを決めて、日本ハム本来の姿を取り戻すきっかけをつくった選手会長の田中は「こういう際どい試合はこれからも続く。こういう試合をあしたからは取っていきたい」と巻き返しを誓った。