“オレがエース!”ダルのハートにハムは燃えた

[ 2009年11月1日 22:14 ]

3回、稲葉の先制ソロに、ベンチ前でガッツポーズする日本ハムのダルビッシュ

 【日本ハム4―2巨人】これがエースの持つ力なのだろう。ダルビッシュは本来の調子には程遠かった。完ぺきに抑えきったという内容でもない。だがエースが投げることで、チーム全体に落ち着きが生まれた。

 開幕戦では日本シリーズ独特の緊張感からか、攻守にミスが出た。このまま重苦しい空気に包まれても、おかしくなかった。それが試合前、ダルビッシュの先発を告げるアナウンスが流れると球場中が沸き上がり、雰囲気は一変した。
 この日も12安打で4得点と、効率いい攻撃だったとはいえない。それでも3回に集中打で4点を奪うと、その後は堅守で逃げ切った。徐々に本来のスタイルを取り戻しつつある。
 梨田監督にすれば、1カ月以上も戦列を離れていた投手を起用するのは、勇気がいったはずだ。これで負けていれば、致命傷になったかもしれない。だが劣勢で始まったシリーズの流れを取り戻すには、エースの力が欠かせなかった。

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2009年11月1日のニュース