佑ちゃん4回3失点KO…覇権奪回へ連投も

[ 2009年11月1日 06:00 ]

<慶大・早大>4回1死満塁、慶大・長崎に右前打を許し、思わず天を仰ぐ早大・斎藤佑樹

 【東京六大学 早大2―11慶大】早慶戦の1回戦が行われた。勝ち点を挙げれば優勝の早大は先発の斎藤佑樹投手(3年)が4回3失点で降板。救援陣も打ち込まれて2―11で大敗した。早大の早慶戦2ケタ失点は98年春以来、23季ぶり。1日の2回戦に敗れると、明大の3季ぶり33度目優勝が決まる。

 突然の変調だった。初回を3者連続三振でスタートした斎藤は2回以降制球が甘くなった。4回は捕逸が2つ重なる不運もあったが、この回だけで4安打3失点、39球も要して降板した。試合後、応武監督は「調子自体は悪くないのに勝てないということで、かなり落ち込んでるかもしれない。そっとしておいてやってほしい」と4試合連続で勝ち星を逃し、会見場に姿を見せなかったエースをかばった。
 なかなか状態が上がらない今季だが「気分転換するとかじゃなく、しっかり悩んでます」。今週はシャドーピッチングを新たに取り入れ、復調へ向け努力したが結果にはつながらなかった。優勝するためには1敗もできない窮地となったが、応武監督は「あしたも?それもあって代えた。もうひと回り大きくなったエースになることを期待したい」と斎藤の連投を示唆。エースの右腕にすべてを託した。

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2009年11月1日のニュース