智弁和歌山の名将 甲子園最多勝タイに「あと1」

[ 2009年8月15日 06:00 ]

<滋賀学園・智弁和歌山>初戦を突破し、甲子園通算57勝に笑顔の智弁和歌山・高嶋仁監督

 【智弁和歌山2―0滋賀学園】智弁和歌山の高嶋仁監督が甲子園通算57勝。PL学園・中村元監督(名商大監督)の58勝にあと1勝と迫った。それでも63歳の指揮官は「僕がどうこうできることじゃないですから。選手は自分たちの代で決めたいと思っているみたいですけどね」と自然体を強調した。6回、貴重な2点目の岡田の犠飛はカウント3ボールから打たせたもの。岡田のスイング軌道と相手バッテリーの配球を読み切っての采配。高嶋野球の真骨頂だった。昨年9月、部員への暴力で3カ月の謹慎処分を受けた。センバツを逃し、今春県大会も3回戦敗退でノーシードからつかんだ5年連続17度目の夏舞台。名将は静かに頂点を見据えている。

 <滋賀学園 胸張れる無失策試合>滋賀学園の棚上は強打の智弁和歌山打線から8三振を奪うなど7安打で2失点に抑えたが、打線の援護がなかった。それでも「自分が0点で抑えるつもりだった。相手投手がよすぎたので、打てなかったのは仕方ない」と振り返った。それでも1999年創部で春夏通じて初の大舞台で無失策試合。堂々の戦いぶりに山口監督は「素晴らしいゲームをしてくれた。ここから新しい歴史が始まる」と感慨深げに話した。

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2009年8月15日のニュース