爆勝!県岐阜商監督“やっと母校の校歌を歌えた!”

[ 2009年8月15日 06:00 ]

<県岐阜商・山梨学院大>初戦を突破し一塁アルプススタンドへ駆け出す県岐阜商ナイン

  【県岐阜商14―6山梨学院大付】古豪・県岐阜商の意地が詰まった速攻だった。初回、松田智の四球を足掛かりに重盗、スクイズ、本塁打ありの打者12人の猛攻で7点を奪った。その後も攻撃の手を緩めず18安打で14点。豪快に13年ぶりの夏1勝をマークした。「ほかの校歌も歌ったけれど、やっぱり自分の(母校の)校歌を歌いたかった」と岐阜城北から今春就任したOBの藤田監督はしみじみと喜んだ。

 春夏4度の優勝を誇る古豪も96年の初戦突破以降、4大会連続で初戦敗退。古豪ならではのOBの厳しい目、意見がプレッシャーとなっていたがそれもはねのけた。
 初回の2ランスクイズで二塁から生還した江崎は「日ごろからすきがあれば次の塁を狙うのがモットー。この場でできて良かった」と胸を張った。受け継がれる伝統の重みを感じながら、ナインが大舞台で新たな歴史を刻み込む。

 <山梨学院大付 元プロ野球選手の孫も号泣>初回の7失点が響いて9年ぶりの夏は初戦敗退。それでも先発メンバーで6人が2年生のチームだけに、大きな財産にもなった。7回1死から代打の1年生・岩島の祖父、小森光生さん(77)は毎日などで活躍した元プロ野球選手、父・章博さん(48)はバレーボールの全日本というスポーツ一家。自身も1メートル91の大砲候補だったが空振り三振。「思い切りスイングできたけど、先輩の役に立てなくて悔しい」と号泣する岩島に須田監督は「1、2年生はこの経験を生かしてほしい」と期待を込めていた。

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2009年8月15日のニュース