コチコチの松井稼 バット振れず…

[ 2009年8月15日 12:21 ]

ブルワーズ戦の7回、見逃し三振に倒れたアストロズ・松井稼

 【アストロズ2-11ブルワーズ】最初の3打席で、松井稼がバットを振ったのは、各1度だけだった。それも、持ち味の鋭く思い切りのいいスイングではない。そして九回、最後の打席は遊直。あと1本に迫った記録への重圧を抱えたまま、達成は翌日以降に持ち越された。

 無安打だった前日は、試合後に「力んだ」と普段通りのプレーができなかったことを明かしていた。節目の記録、しかも日米通算2千安打となれば平常心を保つことは難しい。力みを認めることで重圧を解放しようとしたが、柔軟な守備とは対照的に打席では硬さばかりが目立った。
 追い込んでからの多彩な変化球が持ち味の先発ガラルドにはハーフスイングを取られての三振と、追い込まれる前に打とうと変化球を打ち損じての二ゴロ。七回の3打席目は、2番手投手の初球を狙ったが、速球に振り遅れ、結局3球三振。いいところがなかった。
 「力んでます。でも、そのまま全力でいく」と開き直っても無安打だった松井稼。わずか1安打に生みの苦しみを味わっている。(共同)

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2009年8月15日のニュース