鉄壁の守備が最後に…秋田勢12年連続初戦敗退

[ 2009年8月15日 15:59 ]

サヨナラで日本航空石川に敗れ涙を流す二木(左)、加賀の明桜バッテリー

 【明桜2-3日本航空石川】秋田大会では5試合で無失策だった。鉄壁を誇っていたはずの守備が崩れて、明桜は延長でサヨナラ負けを喫した。

 2―2で迎えた12回だった。安打と犠打に二塁手の失策が絡み、無死一、三塁のピンチに。ここで捕手の加賀がベースから飛び出した三塁走者を刺そうと送球したが、白球は無情にも左翼線に転がっていった。主将も務める加賀は「我慢比べに負けた。集中力が切れたのかもしれない」と悔しさをかみ殺した。
 エース二木は11奪三振と力投していた。9、10回のサヨナラの危機も、粘り強い投球で切り抜けている。目の前に広がる悪夢のような光景を受け入れられないようだった。「もっとみんなと野球をしたかった。15回まで投げるつもりだった」。精いっぱい声を振り絞った。
 秋田県勢は12年連続で初戦敗退となり、白星が遠い。秋田経法大付から校名変更後、初めて乗り込んだ甲子園は苦い思い出となった。

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2009年8月15日のニュース