清水が待ちくたびれたロッテの長~い攻撃

[ 2009年6月11日 23:21 ]

 【ロッテ23―2広島】永遠に続くかと思うような記録的な猛攻だった。大松は3打席立ち、代走で出た堀が安打を放った。複数の打者が1イニング2安打を記録。ロッテが6回、スコアボードにプロ野球史上初めて「15」を刻んだ。

 チーム打率は試合前から一気に7厘もアップ。交流戦で陥っていた打撃不振から一転、つき物が取れたような爆発ぶりに、今季初完投の清水は「(7回の投球まで)何分待っていたのか分からない。あんなのは初めて。結構投げにくいもの」と苦笑いするほどだった。
 一方で、バレンタイン監督は冷静に評価した。「これまではラッキーな1本が出ずに苦しんでいたが、きょうはそれが出た」と。何点取っても1勝には変わりないからだろう。しかし、低迷を続けるチームは、これを単なる1勝に終わらせず、巻き返しのきっかけにしたいところでもある。
 ロッテは2005年の開幕カード、新規参入した楽天に26点で大勝した。アジア一になったシーズンの、ターニングポイントともされる。その試合も意識しているのか、指揮官は「09年の打線は記録もつくれる強さがあると、これが自信と誇りになる。今後の弾みになると思う」と、自分にもチームにも言い聞かせるように言った。

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2009年6月11日のニュース