マー君7回無失点!楽天の連敗止めたトップ8勝目

[ 2009年6月11日 21:27 ]

3回、荒木を併殺に打ち取り、雄叫びを上げる楽天・田中将大

 【楽天3―1中日】楽天が連敗を6で止めた。3回1死三塁で渡辺直が左前打して先制し、さらに2死一塁から中村真の二塁打で2点目。7回にも1点を加えた。田中が7回無失点で8勝目。中日は8回無死満塁の絶好機で1得点に終わり、万事休した。

 ≪自分から始まった連敗に終止符≫自身の黒星から始まった6連敗だった。「止めてやろうというより、勝つんだという気持ち。とにかく勝ちたい一心だった」。泥沼の楽天を、エース格といえる存在に成長した田中が救った。7回を5安打無失点で、リーグ単独トップの8勝目。チームに9日ぶりの白星をもたらした。
 5回まで毎回走者を背負ったが、「大胆にいった」という投球で踏みとどまった。3回1死一、二塁のピンチでは、内角へのツーシームで荒木を遊ゴロ併殺打。要所での一打を防いで7個の0を並べ、中日・吉見との両リーグ防御率1位同士の投げ合いを制した。
 状態は万全ではない。4月末には右肩の張りを訴え、出場選手登録を外れた。今も肩の不安は消えていない。今季初めて中7日での先発となったが、それでもわずか93球で降板。「僕の口から言うことはない」と多くを語らないが、厳しい状況と向き合いながらの白星だったことは明らかだ。
 連敗ストップの立役者だが、お立ち台では「僕から始まった連敗。すみませんでした」とファンにわびた。チームの苦境で勝利を挙げるのは、当然の役目と言わんばかり。20歳の右腕は、自他共に認める大黒柱になりつつある。

続きを表示

2009年6月11日のニュース