3連敗のトラ…新井の2戦連発に光が見えた

[ 2009年6月11日 22:57 ]

 【阪神5―6西武】阪神は連夜の惜敗で3連敗を喫した。ただ、3番起用2試合目の新井が、復調を思わせる2試合連続本塁打を放った。

 3回無死一塁。新井はワズディンの初球、緩いカーブを叩いた。高々と上がった打球は中堅左に消えた。「狙ったわけじゃない」とつぶやくように言ったが、長距離砲らしい弾道だった。
 開幕前から真弓監督は「5番・新井」を目玉の一つに掲げていた。しかし、打率2割台前半で停滞。上昇の兆しも見えなかった。しかし、今季初めて3番に座った10日に先制ソロ。この日の8号2ランで、腰の故障に泣いた昨季の本塁打数に並んだ。2戦連発は広島時代の2007年以来だ。
 打順変更の効果について新井は「よく分からない」と言葉を濁したが、真弓監督は「ちょっとエンジンがかかってきた気がする。きょうの本塁打はしっかり振れていた」と認めた。阪神の巻き返しには右の大砲の働きが欠かせない。

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2009年6月11日のニュース