楽天の名伯楽、早くも効果あり 投手着実にアップ

[ 2009年2月27日 07:57 ]

 “補強の目玉”がチーム力アップに貢献している。楽天・野村監督が絶大な信頼を寄せるのが佐藤投手コーチ。昨秋、就任した「新戦力」が精力的に若手の多い投手陣の強化に取り組んでいる。

 25日の練習試合・中日戦(北谷)で先発し5回2安打無失点と好投した期待の左腕・片山が「変化球でストライクを取ること。キャンプで取り組んできたことができた」と振り返った。
 片山だけでなく練習試合で登板した投手が「キャンプでやってきたことをそのままできた」というコメントを残すことが多くなった。裏を返せば各投手が明確に課題をもち、単に抑えた打たれたという結果で投球内容を判断していないということ。長い目で選手の成長をうながす育成法としては、もっともふさわしい方法といえる。
 それだけのことでも佐藤投手コーチの手腕の高さをうかがい知ることができる。この日、4番手として最後に1回を無失点に抑えたのは小山。未知数の新外国人・チルダースが不振の場合は抑えとして起用される可能性が高いが、小山も佐藤投手コーチのアドバイスで自信を深めつつある。
 「投げる時に軸足の右足を少し沈み込むようにした。それで上半身が先に前に出ないようになってきたし前でボールを離せるようになって、リリースが安定してきた」とは佐藤投手コーチ。選手ごとに合う助言で投手力を着実に伸ばしている。
 昨秋のキャンプで「日本ハムに最初に行ったときよりみんないい球を投げる」と言った新コーチ。指導者の強化も立派なチーム補強といえるのである。

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2009年2月27日のニュース