カーブがさえる黒田、新球場のこけら落としに登板へ

[ 2009年2月27日 15:31 ]

 ドジャースの黒田博樹投手が26日、キャンプ2度目の打撃投手を務めた。3月1日のホワイトソックスとのオープン戦初登板に向け、順調に仕上がっているようだ。

 黒田と“対戦”した好打者ケンプに、トーリ監督が声を掛けた。「(制球のいい)黒田が相手でいい練習になっただろ?」。昨季、打率2割9分、18本塁打と活躍した24歳の右打者の感想は「球が動くので、真ん中に見えた球が手元に差し込んできた」。球の切れに驚いた様子だった。
 もう1人の相手、昨季は打率2割8分9厘、90打点をマークした左打ちのロニーにも、いい当たりを許さなかった。積極的に投げた新球のカーブはタイミングを外す効果があり、黒田は「腕を振って投げられたのは収穫」と話した。上半身と下半身の動きも、徐々にかみ合ってきたという。
 ただ、ブルペンと打撃練習で合わせて70球近くを投げたが、全体的に満足しているといった言葉は出てこなかった。生命線となる自慢の直球は「この時期にスピードは意識していない」と言う通り、本来の球威ではなかった。昨季痛めた右肩の具合を、慎重に見極めながらの調整が続く。
 3月1日は、ことしからキャンプを張るグレンデールで使用している新球場での初試合となる。オープン戦とはいえ、記念の試合で登板する黒田は、打者との駆け引きを含め「いろんなことを試せる」と、楽しみにしていた。

(AP)

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2009年2月27日のニュース