【北京五輪組!】新井いきなり量産体制

[ 2009年2月27日 06:00 ]

 WBC侍ジャパンに沸く日本列島だが、北京五輪組も忘れちゃ困る!昨年の北京五輪で4番を務めた阪神の新井が今季初実戦となる紅白戦で魅せた。3回の第2打席。福原の真ん中外よりの直球を完ぺきにとらえた打球は左翼席後方のネット上部に当たる120メートル弾となった。

 「最初にしてはバットに当たってくれた。回の先頭で走者もいなかったので、思い切りいこうと思っていた」
 広島からFA移籍した昨年はシーズン前半こそ勝負強い打撃で打線を引っ張ったが、北京五輪で腰痛を悪化させ、わずか8本塁打。チームも巨人に逆転優勝を許した。その反省から、金本の後の5番を打つことが濃厚な今季のテーマは長打力のアップ。より強く振れるようにフォームを微調整し、バットも重心の位置を先端にずらし、長距離打者用に変更。キャンプではバランスの違う3種類のバットを持ち、試行錯誤を繰り返している。
 第1打席も1死三塁で中前打を放ち、2打数2安打2打点。2年ぶりに定位置となる三塁も1度の守備機会を無難にこなした。
 28日のオープン戦初戦(対オリックス・安芸)も出場予定。「オープン戦でしっかり調整し、やるべきことをやっていきたい」と新井。昨年、日本代表と阪神で屈辱を味わった主砲の表情は最後まで緩むことはなかった。

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2009年2月27日のニュース