大矢監督絶賛!30歳左腕、残り2枠入りのカギは「対自分」

[ 2009年2月27日 07:41 ]

 横浜・吉見が韓国SKとの練習試合に先発して4回無失点の好投。先発ローテーション入りへ大きくアピールした。

 「ストライク先行でスピンのきいた直球を投げられた。(先発を)争っている人間なので悔いの残らないようにやりたかった」と初回から目一杯腕を振った。手元で伸びる直球にスライダー、スローカーブを交えて散発2安打。外角低めの直球で2つの見逃し三振を奪うなど二塁を踏ませない好投に大矢監督も「吉見が一番の収穫。緩い球でストライクが取れると直球も生きる。危なげない投球だったね」と絶賛した。
 救援スタートの昨季はシーズン途中で先発に転向。今年はキャンプ前に杉本投手コーチから「先発でやってもらう」と通達を受けたものの、その座は保証されていない。先発は三浦、寺原、グリン、ウォーランドが当確。吉見は残り2枠を小林、工藤、那須野らで争うが「誰がライバルとかない。自分のやるべきことをやって勝ち残りたい」と前を向く。 プロ2年目の02年に11勝をマークしたがその後は伸び悩み、昨年も3勝止まり。阪神から移籍の野口も「吉見が何でこれだけしか勝てないのか分からない。考えすぎている部分があると思うので自信を持ってくれれば」と潜在能力は認めている。「今は対打者じゃなくて対自分でやっている」。し烈な先発争いを勝ち抜けるかは、30歳左腕が自分の殻を破れるかにかかっている。

続きを表示

2009年2月27日のニュース