【キャンプレポート】二岡はスローペース調整

[ 2009年2月2日 08:12 ]

 巨人から日本ハムへトレードで移籍加入した二岡智宏内野手(32)が沖縄・名護キャンをスローペースでスタートした。昨季痛めた右ふくらはぎがまだ万全でなく、下半身に負担の掛かるメニューで“一部離脱”する場面もあった。フリー打撃では39スイングでサク越え1本ながら、ラスト1球を右中間スタンドへ放り込むなど、通算157発の実力も見せた。

 力を入れたのは最後だけだった。打球は大きな弧を描き芝生席で弾んだ。「コンディション?まずまずですよ。あとは徐々に慣れていくしかないですね」。移籍初日、着慣れていない新しい23番のユニホーム。緊張気味の顔は少しだけ柔らかくなった。
 梨田監督からは4月3日、楽天との開幕戦(札幌ドーム)に合わせるように指示されている。「太腿の肉離れならばごまかしながらできるが、ふくらはぎは厳しい」と首脳陣から慎重な調整を打診され、これを受け入れた。「これまで“自分が大丈夫”といってきたのに、これだけけがをしてきてしまった。自分が大丈夫といっても信頼されないでしょう」。
 走塁練習では「力の入らない部分がある」と申告し、内野ノックでは他選手の2セットに対し、1人だけ1セットで終えた。すべてはチームの勝利に貢献するため。「球場は少し古い感じがするけれど野球はできる」。巨人のキャンプ地・宮崎よりも温暖で、練習はマイペースで取り組める。過去の栄光との決別。一から出直しを図る二岡にとって最高の環境だ。

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2009年2月2日のニュース