【日めくりプロ野球】“観兵式”サイズは違うけど…

[ 2009年2月2日 07:30 ]

 【68年2月2日】

 5年目となった東京(現ロッテ)オリオンズのハワイ・マウイキャンプ初日。1メートル93の大男、新外国人のジョージ・アルトマン内野手の“観兵式”が始まろうとしていた。“観兵式”とは昔の軍隊用語で、天皇陛下が軍を視察することを意味した言葉。転じて野球界では新入団選手の最初のフリー打撃などでその実力を測ることを指した。

 別メニューの野手もしばし手を休め、投手陣がわさわざブルペンからメーングラウンドに集まってきた。チームメイトの視線も気にはなったが、しきりにバットの先端を見つめながら、なんとなくしっくりこないといった表情のアルトマン。それでも打撃投手が投げた初球を軽くたたくと、打球は右中間のフェンスを直撃した。

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2009年2月2日のニュース