岩村 バントで松坂攻略!逆転勝利に貢献

[ 2008年9月11日 06:00 ]

岩村は松坂から右前安打を放つ

 【レイズ5―4レッドソックス】簡単に首位の座は明け渡さない。レイズの岩村明憲内野手(29)が9日(日本時間10日)、レッドソックスとの首位攻防戦で5打数2安打。松坂大輔投手(27)から技ありのバント安打を決め、同点につなげるなど2本の安打を放つなどして攻略。逆転勝利に貢献した。チームは連敗を4で止め、フェンウェイ・パークでの今季連敗も7でストップ。ゲーム差を1・5に広げて首位をキープした。

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 久しぶりの笑顔がチーム全体に戻ってきた。8回に逆転されて敗色濃厚の中でつかんだ逆転勝利。勝利の瞬間、岩村ら選手は二塁ベース付近で体をぶつけ合い勝利を喜んだ。
 「9回まで何が起きるか分からない。チーム一丸となってそんな野球ができたと思う」。9回に守護神・パペルボンを打ち込んでの逆転劇で4連敗、そしてフェンウェイ・パークでの連敗も7で止めた。何より後半戦初の2位陥落も回避した。
 前日まで2試合連続零敗。岩村が突破口を開いた。1点を追う3回先頭だ。「雨が降ったので、転がしてしまえばボールが死んでくれると思った」。松坂の外角高め直球を三塁前へバント安打の奇襲。直後に3連続四死球でチーム21イニングぶりとなるホームを踏むと、6回には右前打を放って松坂をKOした。守備でも3回に火の出るようなペドロイアの打球をさばき二ゴロ併殺を完成。攻守で勝利に貢献した。
 過去10シーズンで9度最下位のチームは確かに変わった。今季の平均年齢は27歳。経験不足は否めないが、昨季までの“負けグセ”は完全に払しょくした。連敗を止めるため、8日の練習前は選手が自主的に集まってミーティング。この日の9回の攻撃では今季2試合目出場のジョンソン、5試合目のペレスが左中間二塁打で決勝点演出と若手がしっかりと結果を残している。
 これでポストシーズン出場へのマジックは12。9月は2勝6敗ながらまだ首位にいる。「フェンウェイ(・パーク)で勝てなかったのを乗り越えられたのは大きい。きょうは今年の勝ち星の中でも5本の指に入ってくる試合」と岩村。悲願の地区優勝、そしてポストシーズンへ、歴史的歩みはまだまだ止まらない。

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2008年9月11日のニュース