智弁和歌山・高嶋監督 暴力で謹慎処分

[ 2008年9月11日 06:00 ]

 日本高校野球連盟は10日、春夏の甲子園で歴代2位の通算56勝を挙げ、智弁和歌山(和歌山)を3度の優勝に導いた高嶋仁監督(62)が、7日の練習試合中に暴力行為をしていたことを発表した。同校は今年の甲子園で春夏連続で8強入りしていた。学校側は同監督を謹慎とし、応急策として今月下旬の秋季和歌山大会2次予選、大分国体は投手コーチを務めていた元プロ野球阪急投手の鈴木幸雄氏(76)を監督に立てる。

 日本高野連によると、同校グラウンドで行われた試合中に部員2人がベンチ内で数回蹴られた。部員にケガはなかったが、学校に匿名の電話があり判明。9日に和歌山県高野連に報告していた。正式な処分は10月の日本高野連の審議委員会で上申が決まった後の日本学生野球協会審査室で出されるが、西岡宏堂審議委員長は「お手本となるべき人がこういうことをやってしまいショックだ。続く世代の監督への影響を憂慮する」と話し、処分については「1カ月以上の有期(謹慎)になるケース」と明言した。
 有期の謹慎処分となれば、チームが来春センバツに選出されても、指揮を執ることは認められておらず、復帰は早くても来年の春季大会からとなる。

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2008年9月11日のニュース