大きく前進、肩の荷下ろす4安打

[ 2008年9月11日 11:07 ]

 【マリナーズ8―7レンジャーズ】イチローは、肩の重い荷を下ろしたような表情だった。今季3度目の4安打で8年連続200安打まであと10本。「この時期にくると(1試合で)2本の計算はしても3本以上の計算はリスクになる。そこで4本というのは大きすぎる」。正直な思いだ。

 毎年200安打を目標に掲げるイチローにとって、170本目から190本目までの間は最も重圧のかかる時期となる。登山に例えると8合目。頂上が視界に入る一方、現実にはゴールまでまだ十分な距離がある。そこで1歩ずつを必要以上に重く感じてしまうのだ。
 「190までというのが大事なところ。それを(この日)最後の打席で、というのも大きい。あそこで出ていないと次のゲームで(何とか)190という感情が生まれるだろうから」
 3安打を確定させた直後の打席で、すぐ4本目を打つことは非常に難しい。イチローにはそんな持論があるが、同時に190本目をクリアしたことで目標達成への視界は広がった。あとは不意の故障だけが怖い。(共同)

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2008年9月11日のニュース