熱い思い伝わらず 田沢、笑顔見せずに会見

[ 2008年9月11日 18:01 ]

 田沢が米大リーグへの挑戦を明言し、念願をかなえる第一歩を踏み出した。しかし、記者会見の間、注目の右腕は笑みを浮かべることがほとんどなかった。決断までにさまざまな葛藤があったようだ。

 「昨年、国際試合を経験して、米国で挑戦しても面白いのでは、と思った。厳しいかもしれないが、チャンスは少ないので」と、本場の野球への思いを口にした。元プロの大久保監督やコーチと再三、熟考した結果という。
 今秋のドラフト会議では複数球団が競合する可能性が高かった逸材。日本で実績を残してからのメジャー挑戦、という選択肢もあったが「よく分からない。指名されるとは考えていない」と話しただけ。言葉に窮すると、大久保監督が代わって答える場面も何度かあった。
 米大リーグはテレビで見る程度と明かした。目標とする投手は不在で、力で押す自分の投球スタイルを貫くのか、自信があるのか、などについては度々、口を濁した。無表情のまま「挑戦したい」と繰り返し、メジャーへの熱い思いはほとんど伝わってこなかった。

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2008年9月11日のニュース