帰ってきた今岡 3戦連続サヨナラ勝ち決めた

[ 2008年9月11日 18:52 ]

9回阪神1死満塁、サヨナラの押し出し四球を選んだ今岡(右)を祝福しようと待ち構えるナイン

 【神5―4ヤ】阪神が3試合連続のサヨナラ勝ち。2―4の9回、林昌勇をとらえた。代打桧山が二塁打、葛城が三塁打で1点。さらに矢野の二塁打で同点。1死後、安打と敬遠で満塁とし、1回に2ランを放っている今岡が押し出し四球を選んだ。

関本故障 今岡3カ月半ぶりに復帰

 まさに奇跡だ。阪神が9回に2点差をひっくり返してサヨナラ勝ち。9日は矢野のソロ。10日は葛城の押し出し四球。そしてこの夜は、1軍に復帰したばかりの今岡が押し出し四球。阪神にとって6年ぶりの3試合連続サヨナラ勝ちに、岡田監督も「最後まであきらめずにやった結果」と喜んだ。

 ここ2試合、阪神の得点は1回と9回だけ。何かが起こっても不思議じゃなかった。先頭の代打桧山が二塁打で出塁し、葛城の右翼フェンス直撃の三塁打で1点差。さらに矢野の右翼線二塁打で同点。勢いはもう止まらない。1死後、赤星の左前打、平野の敬遠で満塁とし、最後は今岡が冷静に四球を選んだ。

 今岡で始まり、今岡で決めた。不振で2軍に降格したのが5月下旬。この日も鳴尾浜から一日がスタートした。練習中に岡田監督から直接、電話をもらった。先発出場も直々に伝えられた。1回に復帰を自ら祝う同点2ラン。お立ち台で「夢を見ているみたい」と満面の笑みを浮かべた。

 ちょうど34歳の誕生日。「家族で誕生会を開く予定だった」と明かした。その予定をキャンセルした後には、甲子園を埋めたファンの祝福が待っていた。

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2008年9月11日のニュース