涌井 7月22日以来の9勝目!

[ 2008年9月11日 21:34 ]

 【西5―3日】西武が連敗を3でストップ。2―2の五回に江藤の6号ソロで勝ち越し、6回は片岡の3号2ランで加点した。尻上がりに調子を上げた涌井が8回7安打3失点で7月22日以来の9勝目。

 8月の五輪期間中、西武ベンチには一枚の写真の切り抜きが張られてあった。両手を合わせて勝利を祈る、涌井の写真だ。チームを離れても心は所沢。珍しいほどに闘志を表に出し、ナインの前でフル回転を誓って、戦列に戻ってきたのだ。
 だが、8月29日の復帰から2度の登板で白星なし。それから、チームは2勝だけと下降線をたどった。この日、負ければ今季初の同一カード3連戦3連敗のピンチ。ここで燃えないわけがなかった。
 3回を終わって2―2。「追い付いてもらって踏ん張らないと、と思った」と涌井。四回以降はフォークボールなどを徹底して低めに集めるスタイルを取り戻し、八回まで高橋のソロだけで耐えた。「抜群の修正能力」と辛口の小野投手コーチをうならせる粘投。江藤、片岡の一発は、そのリズムから飛び出した。
 7月22日以来となる久しぶりの9勝目。「責任感が強くて、何とか連敗を止めようというのがあった」と渡辺監督も気迫を絶賛する。「けが人が出てるんでみんなでカバーしないと」と涌井は言う。自身の白星より、チームの連敗ストップを喜ぶ姿が頼もしかった。

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2008年9月11日のニュース