沙羅 W杯開幕戦V!女王奪還へ「いいスタート切れた」

[ 2015年12月6日 05:30 ]

表彰台で笑顔の高梨(中央)(AP)

ノルディックスキー W杯ジャンプ女子個人開幕戦

(12月4日 ノルウェー・リレハンメル=HS100メートル、K点90メートル)
 2季ぶり3度目の個人総合優勝を狙う高梨沙羅(19=クラレ)は95・5メートル、97・5メートルを飛び、2回ともトップの得点をマークして合計251・7点で優勝、通算31勝目を挙げた。1回目に最長不倒の101・5メートルを飛んだマヤ・ブティッチ(27=スロベニア)が2位。伊藤有希(21=土屋ホーム)は90メートル、88メートルの216・1点で10位に終わった。

 女王奪回を目指す高梨が最高のスタートを切った。昨季終盤からの連勝を5に伸ばし「本当にいいスタートが切れた。この流れに乗っていい方向に向かっていければ」と満面の笑みを浮かべた。

 本戦は試技が中止となり、ぶっつけ本番となったが、動じなかった。同じスタート位置から飛んだ昨季の総合上位5選手の中では抜群の飛距離をマーク。2回の合計得点で2位に11・5点の大差をつけた。「1本目は(踏み切りで)力が伝わってなかったけど、2本目はしっかり伝えられた」と納得の飛躍だった。

 総合優勝した2シーズンは今大会と同会場での個人開幕戦を制して勢いに乗った。昨季は3位にとどまり、結果的に総合3連覇を逃した。「うまく流れに乗るための大事な試合」と初戦の重要性を強調していたが、そんな縁起の良さも今季の活躍を予感させる。

 フィンランドで約3週間の合宿を行い、リレハンメル入り後も30回近く飛躍を重ねてきた。その成果を最高の形で披露し「次も気を引き締めて頑張りたい」と全19戦の長いシーズンを見据えた。

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2015年12月6日のニュース