暁斗 8位から逆転2位 予想外の展開も冷静に対応

[ 2015年12月6日 05:30 ]

ノディックスキーW杯複合個人第1戦で2位の渡部

 ノルディックスキーW杯複合はノルウェー・リレハンメルで行われ、5日の個人第1戦で、昨季個人総合2位の渡部暁斗(北野建設)がトップと24秒差の8位で迎えた後半距離(10キロ)で大きく順位を上げ、2位に入った。渡部善斗(北野建設)は24位、渡部剛弘(明大)は30位、永井秀昭(岐阜日野自動車)は34位、山元豪(早大)は48位。ファビアン・リースル(ドイツ)が初優勝した。当初予定されていた団体第1戦は前半飛躍(HS138メートル、K点123メートル)が強風のために実施できず中止。4日の予備飛躍の結果を採用して個人戦を行った。

 団体戦が個人戦に急きょ振り替えられる予想外の展開にも冷静に対応した。渡部暁は後半距離で巻き返して表彰台に立ち「調子の良さを証明できた。いいスタート」と喜んだ。初の個人総合優勝に向けて幸先の良い発進となった。

 距離で「レベルアップした」との手応えを形にした。アップダウンの多いタフなコースをものともしなかった。5キロすぎで2位を争う集団に追い付くと、終盤は積極的に飛ばしてライバルを振り落とし2位を確保した。

 予備飛躍では不利な追い風の影響で本来の飛躍を出せなかったが、4日の公式練習はトップに立つなど飛躍の調子も決して悪くない。昨季の2勝はともにシーズン終盤。「前倒ししてもう少し早く調子を上げたい」と意気込んでいた日本のエースが勢いに乗りそうだ。

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2015年12月6日のニュース