琴櫻襲名に師匠の佐渡ケ嶽親方も感慨「偉大な名前を継いでくれた」新化粧まわしのデザインは横綱用?

[ 2024年4月30日 17:10 ]

<琴櫻番付発表会見>琴櫻を襲名し、新しい化粧まわしを披露する(撮影・郡司 修)
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 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、琴ノ若からしこ名を改めた大関・琴櫻(26=佐渡ケ嶽部屋)が千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で会見を行った。

 祖父で先代師匠の元横綱・琴櫻のしこ名を襲名。会見に同席した、父で現師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・初代琴ノ若)は「小さい時からの先代との約束をしっかり守ってくれた。よく頑張ってきたな」と孝行息子を称えた。自身のしこ名「琴ノ若」が番付表から消滅してしまう寂しさについては「全然ないですね。偉大な先代の名前を継いでくれたんですから」ときっぱり。「花と言えば桜、相撲と言えば琴櫻。強いと、愛されるような力士に育ってほしいです」と大きな期待を込めた。

 親子3代で引き継いだ「琴櫻」のしこ名が50年ぶりに復活。佐渡ケ嶽親方にとっては、義父のしこ名を息子が受け継ぐ形となった。会見前には、稽古場に飾る新しい木札を手に取って感慨深い表情で見つめていた。

 師匠は新しいしこ名について「呼びにくいですよね。私の師匠ですから。親方衆もみんな呼びにくいんじゃないかな」と苦笑い。これには琴櫻本人も「うちの部屋の親方衆はみんな(下の名の)“まさかつ”って呼ぶのかな」と複雑な表情だった。

 前日に届いたという新しい化粧まわしもお披露目。師匠の地元・山形の後援会から贈られた物で「琴櫻」のしこ名が入っており、中央には「心」と大きな字で書かれていた。「心・技・体」の三つぞろえを連想させるデザインについて、師匠は「私が決めました。ご想像にお任せします」とニヤリ。近い将来、祖父と同じ横綱の地位に上り詰めることを見据えているようだった。

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