佐藤 スーパー高校生破り五輪へ望み!ロンドン代表の意地見せた

[ 2015年12月6日 05:30 ]

女子シングルス準決勝で勝利した佐藤

バドミントン全日本総合選手権第5日 女子シングルス準決勝 佐藤2(21―9、21―15)0山口

(12月5日 代々木第2体育館)
 バドミントン全日本総合選手権第5日は5日に各種目の準決勝が東京・代々木第2体育館で行われ、女子シングルスでロンドン五輪代表の佐藤冴香(ヨネックス)が山口茜(福井・勝山高3年)を2―0のストレートで下し、初の決勝進出を決めた。男子シングルスでは桃田賢斗(NTT東日本)が西本拳太(中大)に2―1で逆転勝ち。女子ダブルスは高橋礼華・松友美佐紀組(日本ユニシス)が松尾静香(NTT東日本)・内藤真実組(ヨネックス)を2―0で退けた。=東京・代々木第2体育館=

 2度目の五輪へ、佐藤がスーパー高校生を打ち破った。「平常心でやることができている。(山口に)打たせないように低い展開でやろうと思っていた」。出だしからスピードで上回り、要所で強打を叩き込んだ。最後は山口のショットが外れ、両手でガッツポーズをつくって喜んだ。

 12年ロンドン五輪から約3年、険しい道のりだった。五輪決勝トーナメント1回戦の第1ゲームで左膝の前十字じん帯断裂、内側側副じん帯損傷、半月板損傷を負い、途中棄権。全治約1年の大ケガから復帰したが、思うようなプレーができず「引退も考えた」。それでも「五輪でケガして終わったことが悔しかった。元気なプレーを見せたかった」とスマッシュを主体にした攻撃から苦手のレシーブを強化。ラリーでも粘れるスタイルに変え、この1年でようやく痛みなくプレーできるまで回復した。

 決勝進出を決め、五輪レースのポイントを稼ぐ主要国際大会に出場できる日本代表Aの復帰に大きく前進。現在は奥原と山口が日本のトップを争い、佐藤は日本人4番手につける。「前回の五輪レースを戦ったのは自分だけ。そこを武器に後半戦で巻き返せるようにしたい」。逆転での五輪切符へ、望みをつないだ。

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2015年12月6日のニュース