日体大4位 昨年MVP服部が3人抜きも「負けたか」

[ 2014年1月3日 05:30 ]

日体大5区の服部は期待に応えられず“ゴメン”

第90回箱根駅伝

(1月2日 東京・大手町~箱根・芦ノ湖、往路5区間108キロ)
 せめてもの意地も示せなかった。「ああ、ちくしょう。負けたか」。自らのタイムを聞いて、日体大5区の服部(4年)は悔しさを隠しきれなかった。タスキを受けた時点で7位。拓大、青学大、明大を抜いたものの、区間賞は東洋大の設楽啓に1秒差で奪われた。チームは3強の一角と目されながら東洋大、駒大から5分以上遅れて4位。その差に今年の日体大の力が表れていた。

 昨年は往路で26年ぶりの優勝を果たし、30年ぶりに総合も制した。服部も5区区間賞の激走で大会MVPを獲得した。しかし、今年は出雲でも全日本でもタイトル争いに絡めなかった。服部も夏には骨盤付近の疲労骨折が判明し、調整に遅れが出た。約2週間前には左足首を「軽く捻挫」し、この日も山上りの激しさに足の甲に痛みがぶり返したため、左脚を必死に叩きながらのレースだった。

 1区は山中(2年)が区間賞の走りを見せたが「自分たちよりも他の大学の選手に力がある」と服部が覚悟していた通りの結果。「最後の箱根なので潔く受け止めたい。まだこれで終わりじゃない」と箱根路の先に、今春入社するHondaでの飛躍を見据えた。

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2014年1月3日のニュース